似非推理作家論

最近、新しい本に挑戦する機会が少なくなってきているので
今までと違った作家の本に手を掛けている
読む時間は帰りの電車の中、およそ15分/日

東京編の様に愉快な日常は転がってこないから
面白くない日常(読書)を書き込もう
これぞBlog

今日読み終わった本は「覆面作家のクリスマス」(北村薫)
日常の謎を鮮やかに解決する、という北村薫の評判を聞いて
一冊買ってみたのがこれだ
これの前に「五十円の謎」みたいな題の本を読んで
(若竹七海が実際に遭遇した謎に作品で解決するという趣向の作品集。一般公募も行われた)
作品中で出てくる「日常の謎」作家という評判が高い北村薫とは
どんなものかと思ったわけだ。
最近いちおしの加納朋子がスタイルを参考にしてるらしいと聞けば
見ないわけにはいかない

……で

大きく感想は2つ
1.今作に関して言えば謎の意外性と解き明かし方は加納朋子の方が面白い
謎を解き明かす手順と根拠が明確でないという点が残念だ
あっさり解きすぎているように感じてしまう
これはデビュー作も見てから判断する必要がありそうだ
キャラの魅力は十分
でも…

2.ヒロインのキャラが「天使な小生意気」の天使恵に似ている
似る順番から言うと逆なんだけどね
広い家、男っぽいキャラとお嬢様キャラ、用心棒の赤沼(天使の方は赤堀だっけ?)
この作品をマンガで描いたら「天使な小生意気」になるわけだ
少しすっきりした

宮部みゆきは作品のテーマは大きいが深みをいまいち感じられない
北村薫はキャラ立てが一級品だが話の運びに起伏が足りない
そうなるとやはり加納朋子のマイランキングトップはまだ動かないようだ
最近は息切れかと思うこともあるがもうしばらく頑張ってもらいたい所

次は「空飛ぶ馬」(北村薫)でも読むかな…
それとも綾辻さんや有栖川さんのような王道も読まなきゃ駄目か

(偏った読書傾向なんとかすべきか…)

徒然なまま終わる


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コメント

“似非推理作家論” への1件のコメント

  1. きとらまさなお ★のアバター
    きとらまさなお ★

    お、googleってみたけど 「天使な小生意気」と北村薫の「覆面作家」シリーズの類似点に言及してるサイトはなかった。これは、ヤリマシタか?

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