JDK6uN ( Nimbus / JQS / new Browser Plugin)

Javaの開発版ビルドの追っかけをしていて感じる
最近、期待のビルドをご紹介。
JDK7? いえいえ、JDK6です。
JDK6は、枯れたビルドのはずがJDK6に新しい機能を盛り込んじゃえという
意欲的なビルドなのです。
どうもメンテナンスビルドとは別に作られているような感じ。
JDK7が道のり長そうなんで、JDK6として先行して
メリットのある機能を出していこうという戦略かな?
なので、新しい機能と言うより、おいしい機能が入ってきている。
試したい場合は、ここ
「Windows Offline Installation, JRE file」というのを落としてインストールするといい。
Netbeansで使うには、JDKが必要なのでそのときはそれも落としてくる。
(JQSなどは、JREをインストールしないと有効にならないので注意。)
そのビルドで注目している機能は、

  • Nimbus Look and Feel
  • Java Quick Starter
  • New Browser Plugin
  • の3つ。

  • Nimbus Look and Feel
  • これは、新しいSwingのデフォルトLookAndFeel。
    見た目は、JavaDesktopでのGnomeテーマが元になっているらしい。
    SolarisをインストールしてGnomeで使うとネイティブアプリとJavaアプリの
    見た目に差が無くなるのが狙いかな?
    SynthLookAndFeelを利用して実装しているのも、Synth活用例としていい感じ。
    エンジン部分と見た目を切り分けたことで、将来的なパフォーマンスチューニングも期待できる。
    何より、今のデフォルトより見栄えがいいのがメリット。
    Netbeansと組み合わせたとき、うまく動いていないのはまだ解決しなくちゃ駄目な部分。

    簡単な利用方法は、

    C:\Program Files\Java\jre6\lib

    の下に swing.properties という名前のテキストファイルを作り

    swing.defaultlaf=sun.swing.plaf.nimbus.NimbusLookAndFeel

    という行を1行書いておく。(2007/12月ビルドまで)

    swing.defaultlaf=com.sun.java.swing.plaf.nimbus.NimbusLookAndFeel

    (追記:2008/1月ビルドからパッケージが移動したらしいのでこっちを利用)
    これで、SwingのデフォルトLAFとして使われる。

    Netbeansでの利用は、インストールディレクトリの /etc/netbeans.conf ファイルにて
    起動時に利用するjdkhomeをjdk6uNのものを指定しておき
    /bin/netbeans.exe を実行するときに

    netbeans.exe --laf sun.swing.plaf.nimbus.NimbusLookAndFeel

    とオプションをつけて起動するようにする。
    ただし、Netbeans上の動作は不完全なため実利用はまず無理。

  • Java Quick Starter (JQS)
  • これは、起動が遅い遅いと言われていたJavaのJVM起動を加速する仕組み。
    どうやっているかというと、JREのライブラリをprefetchするサービスがWindows上に登録されて
    まぁ、結果としてJavaの起動時間が短縮される。単純だけど、公式にサポートされると嬉しい機能。
    ただし、有効なのはJQSが入っているバージョンのうち最新のJREについてのみ。
    むかしのバージョンを指定して起動する場合などには効果がない。
    普通にJRE6のインストールを行えば有効になる。

  • New Browser Plugin
  • ブラウザプラグインの新しい実装。アプレットを動かすのに、Javaのバージョンを指定したり
    ヒープのサイズを変えたりできるらしい。
    どういう仕組みかというと・・・。JVM部分を別プロセスで動かすという
    今まで何でやらんかったんかい、という基本的な改良になってるそうな。
    別プロセスといっても、JQSは効いているのかアプレットの起動は軽快に思える。

    使い方は、JRE6インストール後、コントロールパネルからJavaのパネルを開いて
    詳細タブ内の「Java Plug-in > Enable the next-generation Java Plug-in」
    のチェックボックスをチェックする。チェックをした後、ブラウザの再起動が必要だそうな。
    この機能が使えるのは、IE6,7か、Firefox3のみ。Firefox2は対象外らしい。

    どれもJavaのデスクトップ利用のパフォーマンスアップにつながる機能ばかり
    後は、JREのライブラリをモジュール化して必要に応じて取得することで
    最初のダウンロードとインストールサイズを抑えるJava Kernelも期待だけどまだまだっぽいなぁ。
    正直なとこ・・・モジュール化については必要なコアクラスが絞り込めるかどうかが
    ポイントだけど、意外な所で意外なクラスを使ってて難しいんじゃないかなぁと思う。
    コアクラスを絞るために、トリッキーな実装をするようにならなきゃいいんだけど・・・・
    ただ、モジュール化とモジュールダウンロードの仕組みが実現すれば
    新しいライブラリの導入が簡単になってメリットが大きいのでそういう点では実現してほしい。
    でも、JDK7で新しいパッケージングが導入されるんだよねぇ・・・
    JDK7を見据えないとすぐに廃れるので駄目という点でも時間はかかりそうだな。


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