社会人から学生へ

私がなぜ安定した職業をさっさとやめて学生になったか。

というよりむしろ、私的には、なぜ就職したんだろう、なのです。
大学の4回になって、まわりが就職活動しだして、金銭的なことと、阪大でそのまま進学することを考えると、やっぱり就職かな、とその時は考えたのです。
ただモラトリアムのために進学したくなかった。その時はまだ卒論も本格的じゃなかったし、大学院へいくことへの目的意識がなかったのですね。
話は脱線しますが、卒論もろくに始めていない時期に、就職活動が始まるのはどうかと思いますね。研究の喜びとかを知った時にはすでに進路は決まってるなんて。
でも今は、就職したこと、辞めたこと、どっちも後悔していません。
結果的には人より1年遅れるだけで済んだし、とってもいい経験だったと思うのです。というか、思いたいのです。とにかく辛かったり、楽しかったりいろんなことがありましたが。思ったことは、人生の原動力はお金じゃない、ってことですね。
ただ、親には一切の金銭的負担をかけさせないことを条件に退職と進学を許してもらったので、今すごく貧乏です。お金は動機づけにはならんが、生きていくためにある程度は必要、ってことですね。とほほ。
少しの間でしたが、社会に出て働いたことによって、自分が何をやりたいかがはっきりしたし、自分の人生について考えることができました。
少なくともあのとき大学出てすぐ進学したよりは目的意識がはっきりしてるし、 いろんなことに対して貪欲でいられる。そして、どんなにつらいことがあっても、”働いてた時よりはずっといい”と思えるし、頑張れると思うのです。
もう後悔はしたくないから。

働いてた時のことは、今はあんまり思い出したくないけれど、時が経てばいつかはいやな思い出は抜け落ちて、いい思い出が残っていくと思うのです。

昔つきあった人との思い出のように。